第一章

登録販売者試験:第1章「医薬品の効き目や安全性に影響を与える要因」の暗記ポイント・要点まとめ

前回の記事「登録販売者試験:第1章「医薬品概論」の暗記ポイント・要点まとめ」の続きです!

第1章を勉強する上で、2番目の項目「医薬品の効き目や安全性に影響を与える要因」をこの記事で学んでいただきたいと思います。

ここは第1章の中でも、引っ掛けで使われるポイントがたくさんあります。

主に副作用の話なので、実生活でも身近なテーマではないでしょうか。

要点をわかりやすくまとめていきますので、めげないようについてきてくださいね!

副作用への配慮

この項目は実生活においても、薬を飲む上で役立つ知識になるので、覚えておいて損はないですし、覚えやすい箇所です。

また、合格後の実務においてもよ~く使う知識なので、しっかり頭に叩き込みましょう!

副作用の定義とは

許可医薬品が適正な使用目的に従い適正に使用された場合においてもその許可医薬品により人に発現する有害な反応
(独立行政法人医薬品医療機器総合機構法第4条第6項)

疾病の予防、診断、治療のため、または身体の機能を正常化するために、人に通常用いられる量で発現する医薬品の有害かつ意図しない反応
(WHO)

「独立行政法人医薬品医療機器総合機構法」は日本の定義、「WHO」は世界での定義となります。

薬理作用とアレルギーの副作用について

薬理作用に関わる副作用は、医薬品が生体の「生理機能」に影響を及ぼす、薬効以外の好ましくない反応を指します。

例としては、栄養の吸収が悪くなったり、便秘になったり…など。

アレルギーの副作用は、「過敏反応」といい、「免疫機構」による反応が過剰に起こることを指します。

例としては、発疹、むくみ、呼吸困難、発熱…など。

免疫機構は人体に備わる、細菌やウイルスなどの外敵から身を守るための仕組みです。

アレルギーは医薬品の薬理作用や用量とは関係なく起こり、内服薬だけではなく、外用薬でも起こる可能性があります。

医薬品に含まれる添加物「着色料の黄色4号、カゼイン(牛乳)、ゼラチン」なども原因物質(アレルゲン)となることも…。

アレルゲンにならない物質はこの世にはない!と言われています。

薬理作用の副作用は、薬を飲んだすべての人に注意が必要ですが、アレルギーの副作用は、その薬に対してアレルギーを持つ人が特に注意が必要です。

また、アレルギーによる副作用は体質・遺伝的要素や体調によって起こることがあります。

副作用が疑われた場合の対処法

医薬品が人体に及ぼす作用は、すべてが解明されているわけではありません。

十分注意して適正に使用されても、副作用が生じることはあります。

ポイント

一般用医薬品は、副作用のリスクを回避することを優先
主作用<副作用

それに対して、医療用医薬品は副作用よりも、治療効果を優先
主作用>副作用
(例:ガンの薬は脱毛などの重篤な副作用があるものの、命を優先させるために投薬を続ける)

一般用医薬品を使用して、副作用が疑われた場合はすぐに使用を中止し、必要であれば病院で医師の診察を勧めましょう!

不適切な使用と相互作用への配慮

ここは意外と自分もやってるかも…みたいな項目が多い上に、実務での接客でもよくあてはまる項目です。

正しい知識を身に付けて、合格を目指しましょう!

誤解と認識不足の対処

たくさん飲めば早く効く、子どもには大人の風邪薬の半分を飲ませればOK!といった間違った使われ方をしている人が多いです。

15歳以下は飲んではいけない成分(イブプロフェンなど)もあるため、登録販売者は使用者に対して、正しい情報を適切に伝えていく必要があります。

医薬品は用法用量を守って、初めて効果が現れます。

早く効きそうだからと1回で1日分の量を飲むのは、かえって具合を悪くするリスクが高くなるので注意が必要です。

目的外の不正使用

一般用医薬品にも、「習慣性」や「依存性」のある成分が含まれているものが存在します。

咳止めなどに使用されるジヒドロコデインリン酸塩配合の医薬品は、依存性が高いと言われています。

薬物を本来の使用目的以外で、多量摂取などの不適切な使用を行なった場合は、薬物乱用に相当するという定義があります。

依存性が強い・弱いという表現は、依存をより生じさせやすいかどうかをわかりやすくするための表記です。

ポイント

依存性=依存形成性

習慣性=依存を形成するほどのものではないが、習慣的に使用する状況に繋がりやすい性質

相互作用への配慮

複数の医薬品(風邪薬と咳止めなど)を併用すると、成分が重複する場合があります。

これによって、薬の作用が増強したり、弱くなったりすることを相互作用と呼びます。

薬だけではなく、サプリメントや食品でも起こりうる可能性があります!
ワルファリンを服用している人は納豆食べちゃダメとか…。

小児と高齢者への配慮

小児は大人と比べて腸が長いので、服用した医薬品成分の吸収が高いと言われています。

また、服用した成分が血中に移行した際、脳に達しやすく、中枢神経系に影響を与える作用を持つ医薬品で副作用を起こしやすい傾向にあります。

肝臓や腎臓といった臓器の機能が未発達なことによって、代謝や排せつに時間がかかるため、薬の作用・副作用が強く出ることも多いです。

高齢者は、一般的に生理機能が低下しているため、肝臓や腎臓の働きが悪くなっていると、薬の作用・副作用が強く出ることがあります。

薬の作用・副作用については小児・高齢者も注意すべきところです。

また、高齢者は喉の筋肉が衰えて、飲食物を飲み込む力が弱くなる「嚥下障害」を抱えている場合があるので、特に服用時は注意が必要です。

ポイント

年齢の区分は毎回と言っていいほどよく問題に出されるので、必ず覚えましょう!

乳児:1歳未満
幼児:7歳未満
小児:15歳未満

高齢者:65歳以上

妊娠・授乳中の配慮

妊娠中や授乳中はかなりデリケートです。

薬の成分が胎児に移行したり、重篤な症状を生む可能性が否定できないからです。

胎児が誕生するまでの間、胎盤を通じて母体から栄養などを受け取っています。

胎盤には胎児へ栄養を送る機能が備わっていますが、母体の血液と混ざらないようになっていて、これを血液-胎盤関門といいます。

血液が混ざらない仕組みではありますが、薬の成分がどの程度防御されるかはいまだ解明されていません。

ビタミンAの多量摂取(妊娠前後の3ヶ月ほど)は先天性異常を起こすリスクが高まったりするなど、成分や用量によっては、流産や早産を誘発する恐れもあります。

プラセボ効果

これは耳にしたことがある方、多いんじゃないでしょうか!

プラセボ効果(偽薬効果)は、医薬品を使用したとき、薬理作用によらない作用(期待していない作用)が結果的・偶発的に生じることを指します。

ただし、必ずしも良い効果が得られるわけではなく、好ましくない結果が出てしまうこともあります。

病は気からってこういうことなんでしょうね…。

医薬品の品質保持について

医薬品の品質は、高い水準で均一でないといけません。

高温多湿の状況では変質してしまう添加物も多く、適切な環境下での保管が求められます。

「使用期限」は未開封状態で保管された場合に品質が保たれる期限で、一度開封してしまうと品質の保証はできません。

3年以上安定して品質が保たれる医薬品は、使用期限記載の義務はありません。

塩に賞味期限が無いのと同じ理由ですね。

日常生活に当てはめて考えていこう:まとめ

この記事で解説している項目は、日常生活においての結びつきが深いものが多いです。

勉強の方法としては、自分の子どもに当てはめて考えてみたり、おじいちゃんに当てはめて考えてみたり…など、想像するとわかりやすいかもしれません!

丸覚えするのもいいですが、できるだけ身近な事例と組み合わせて覚えると記憶も定着しやすいので、想像を膨らませていきましょう。

ここから先は小難しい話が増えていくので、頑張っていきましょう!