登録販売者資格

国家資格『登録販売者』とは何か|現職が仕事内容を解説します

登録販売者という資格って、どんな資格かご存知ですか?

筆者はドラッグストアで働き、登録販売者という資格を持ち、美容と健康に関するお仕事をしています。

登録販売者という資格、実はわたし自身、資格を保有しているのに、比較的マイナーといった印象を持っています。

知っている人は知っているけど、知らない人は知らない…。

今日は、そんな登録販売者の資格とお仕事について、お伝えしたいと思います!

登録販売者とは

2008年の春より新しく作られた、薬剤師でなくても医薬品販売に携われる専門家の資格です。

比較的新しい資格で、民間資格と思われがちですが、分類としては国家資格になります。

登録販売者の資格ができるまでは、医薬品全般の販売は薬剤師以外してはいけないという決まりでした。

しかし、この資格によって、薬剤師の資格を保有せずとも医薬品が販売できるようになり、利便性が高まりました。

薬局以外でもドラッグストアやスーパー、コンビニで医薬品を扱っているお店には、必ず登録販売者(もしくは薬剤師)がいます。

販売する側はもちろん、一般の方がもっと気軽に、便利に医薬品を購入できるようになりました。

店舗で仕事していると、「薬剤師の方ですか?」と聞かれることがありますが、残念ながら違います…!

薬剤師ではなく、登録販売者でも医薬品の接客(説明)・販売ができます。

わたしがマイナーだなと思っている理由は、薬剤師と間違われるという部分ですね…。

資格取得でできること

上記では「医薬品の販売ができる」と説明しましたが、全ての医薬品が販売出来るわけではありません!

出来るもの・出来ないものがあります。

国内で製造・販売されている全ての医薬品には、リスク区分というもので分類されています。

本来、登録販売者が関わる医薬品のリスク区分は、医薬品以外を含めると5段階(青字で記載ですが、せっかくなのでより詳しく分類していこうかと思います。

  • 医療用医薬品:医師の処方がないと購入・使用できないもの。(処方箋・薬剤師が必要です)
  • 要指導医薬品:発売されてからの期間が短く、リスクが特に高いと評価を受ける医薬品。(薬剤師がいないと購入できません)
  • 第1類医薬品:リスクが特に高い医薬品。(薬剤師がいないと購入できません)
  • 指定第2類医薬品:服用や取り扱う上で、十分注意が必要だと評価を受ける医薬品。
  • 第2類医薬品:副作用や薬効におけるリスクの評価が中程度の医薬品。
  • 第3類医薬品:副作用や薬効が穏やかで、リスクが低いと評価を受ける医薬品。
  • 医薬部外品:効果・効能に有効な成分が、一定の濃度で配合されているもの。
  • 化粧品:効能・効果が緩和で、身だしなみを整えるなどの目的で使用されるもの。

上に行けば行くほど、リスク区分が高くなります。

リスク区分とは…
医薬品に含まれる、配合成分を使用するリスクに応じて、段階的に示したもので、リスク区分の分類によって、購入方法が変わります。
医療用医薬品と呼ばれるもの以外は、一般用医薬品と呼ばれます。

医薬部外品と化粧品は、医薬品と違って治療を目的にするものではなく、医薬品に関する資格や知識がなくても取り扱いや販売が可能で、商品に対する説明義務もありません。

医薬品に分類されるものに関しては、資格が必要ですが、登録販売者の資格を取得することにより、化粧品から指定第2類医薬品まで取り扱い・販売することが可能になります!

実際の就職先や雇用条件|時給や年収、給与額、求人状況など

主な就職先はドラッグストア、スーパー、コンビニなどの商品として医薬品を販売している会社になります。

基本的には店舗スタッフとして各店舗に配属され、店舗運営・管理などの仕事に就きます。

店舗運営・管理をしつつ、来店客に対して医薬品の説明や販売を行なうのが一般的です。

勤めていた大手ドラッグストアでは、1店舗あたりの登録販売者の在籍数は3~6名が平均でした。

もちろん、面積や品ぞろえ、ターゲット層などによって人数は変動しますが、店舗に勤務する従業員数に対して2~3割くらいが所属していると考えてもらうといいかもしれません。

雇用条件は、土日祝の出勤や登録販売者向けセミナーへの出席が可能かどうかが重要視されるくらいで年齢制限もなく、比較的面接も通りやすい職業ではあると思います。

求人ではアルバイト(学生)・パート(主婦(夫)・フリーター)・社員と3つの枠組みで募集がかけられていますが、ほとんどがパートか社員で就職していきます。

学生さんが資格保有していることがかなりめずらしいことも関係していますね。

実際の仕事内容

現在、「ドラッグストアで美容と健康に関するお仕事をしています」…と最初に書きました。

わたし自身、元美容師ということもあり、化粧品に関する接客や販売など、美容部員の仕事をすることもありますが、基本的には医薬品に関する業務が多いです。

通常、登録販売者の資格を取った直後で、美容系の仕事の経験が無ければ、医薬品に携わることになると思います。

どんなことをするのかと言うと、薬局で扱う医薬品の種類は膨大なので、最初は商品知識をつけるところから始まります。

どの商品が、どの症状に効いて…など、商品に関する情報は、資格の受験対策テキストには一切書いてくれていません。

書いてくれてるのは、どの成分が、どの症状に効いて、こんな危険があるから注意!ということだけです。

まずは、その情報を知るところから始まりますが、外箱を見れば、必要な情報は全て書いてくれているので、見て覚えて…の繰り返しになります。

職場にもよりますが、医薬品だけではなくて、サプリメントやサポーターの相談を受けることもあります。

たまにプロテインも…。

女性だと、生理用品や妊娠検査薬などのデリケートな相談を受けることも多々ありますし、意外と幅広い知識が要求されます。

基本はパッケージに使用方法や、してはいけないことは記載されているので、見て、理解して、自分の言葉でわかりやすく伝えるのも仕事のひとつです。

時給・月給/年収

時給は各都道府県の最低賃金に、登録販売者資格手当が支給されます。

手当はほとんどの会社が支給していますが、中にはないところもあるようです。

この時給の変動は会社ごとに違うので、求人を探す際は必ずチェックしておきたいポイントですね!

24時間営業店舗も増えていますが、その場合も深夜手当が付くことがあります。

月給/年収に関しても、各会社によって随分異なりますが…。

求人に関しては、現状「売り手市場」と取れます。

数だけ見ると資格保有者は多く、飽和状態…なんて言われることもしばしばありますが、現場は常に人手不足です。

「軽度の疾病は自分で治す」というセルフメディケーションという考えが浸透してきている今、医薬品の需要は高まるにつれ、登録販売者の需要も高まっています。

アルバイト・パートという枠で見る限りでは、資格保有者は優先して採用している傾向があるので、資格を持っているだけで面接に有利な状態と言えるでしょう。

正社員の中途採用に関しては、登録販売者資格は必須スキルなので、正社員が希望であれば必ず受験に合格しましょうね!

更に詳しく知りたい方は下記の記事をご覧ください。

資格の取り方

登録販売者資格に関しては、専門学校や大学の卒業は不要で、主にテキストを使用して独学で勉強します。

受験日の4~3ヶ月前から受験志願書が県庁や保健所で配布されますが、配布期間が2週間と短いので早めの受け取り・手続きをおすすめします。

郵送・インターネットでの志願書の受け取り・ダウンロードも可能です。

取り寄せの方法は受験地域の県庁ホームページから確認できますよ!

申し込みを終えたら、ひたすら勉強に励みましょう…!

難度は高くない資格ですので、暗記に力を入れ、過去問を解けば必ず合格できます。

詳しくは下の記事をご覧ください。

登録販売者に向いている人

もう3年ほどドラッグストアで働いていますが、この仕事に向いている人は、きちんと自分の力で知識を吸収できる人かなと感じています。

接客で学ぶことも多いですし、日々情報が更新されていくような職場でもあるので、しっかりと情報を得て、自身に還元できる人は楽しい職場になると思います。

資格を取って、店舗で勤務した場合、接客は避けては通れない道です。

話すことが好きな人や接客経験者は向いていると思いますし、知識欲がある方にもおすすめしたい資格です。

前提として、資格を取るためには受験が必要ですが、受験に備えた資格取得の勉強だけでは知識量が足りず、続けていくのが難しい仕事でもあります。

自分の仕事と知識に幅を持たせるためにも、気になることは即調べる!という性格の方は向いているのではないでしょうか。

まとめ

登録販売者資格は知名度こそ低いものの、国家資格のひとつですし、なにより自分自身に使える知識を得られる資格でもあります。

正しい薬の知識を身に付けて、職場だけでなく、自分の家族にもその知識が使えるのは日常生活においてかなり便利だと思います。

今後さらに需要が高まっていく資格ですので、ぜひこの機会に受験を検討してみてください!

職場の働きやすさやニーズ、実生活への応用を考えると、特に女性の方には年代を問わずおすすめしたい資格です!