イラスト・デザイン

二次創作・二次的著作物は権利侵害?|トラブルになりやすい著作権

著作権を知ることにより、作品を守ろうという意識が高まっています、つぐり(@tsuguriguri)です。

前回、「最低限知っておきたい著作権!|権利侵害をしない・防ぐための知識」という記事を書きました。

本来は1記事読めば網羅できるようにしたかったのですが、書くことが多すぎたので、残念ながら1記事にまとまりきらず…。

この記事ではもう少し踏み込んだ内容として、「二次創作・二次的著作物」についてお話をしていきます。

専門的なこと、法律的な問題は弁護士さんに相談してください。
免責事項として、この記事の掲載情報により何らかのトラブルが発生した場合、こちらでは責任を負いかねます。
何卒ご了承くださいませ。

二次創作・二次的著作物とは

二次創作・二次的著作物という言葉を見たことはありますか?

ネットで活動している方は一度くらいは見たことがあるのではないでしょうか。

概要としては、誰かが描いた・作ったものをもとに作られた著作物のことです。

例えば、好きなアニメのキャラクターを自分なりに描いてみたり、グッズを作ってみたり…。

元の作品を一次著作物=一次創作、派生作品を二次著作物=二次創作と言います。

自分で考えたデザインや文章は一次著作物で、作者である自分は原作者(原著者)です。

二次創作は合法?違法?

二次創作の作品を目にする機会はかなり多いと思います。

ファンアートだったり、同人誌だったり…アニメや漫画といったジャンルなら特に多いのではないでしょうか。

  • ファンアートとは:原作が存在するキャラクターなどのイラストを描いたりすること。

ひとつ気をつけていただきたいのが、よく見かけるから…と言っても、二次創作は合法ではありません。

結論から言うと、二次創作は「違法」です。

翻案権(著作物の改変を作者の許可無く行なってはならない権利)と同一性保持権(著作物が作者の意に反した改変を受けない権利)に抵触します。

違法なのに、日常的に二次創作物を見かけるのか不思議ですよね?

その理由をお話ししていきたいと思います。

二次創作は作者の善意によって成り立っている

世の中に出回っている二次創作のほとんどは、作者の許可なく行われています。

違法だからといって、全ての二次創作が削除されるわけではないのは、作者自身が業界や作品の発展を願って黙認しているからです。

しかし、黙認=合法というわけではありません。

度を超えた改変や、作品を貶めるような二次創作物に関しては訴訟のリスクも…。

過去に過激な表現をした同人作家が原作者より告訴され、罰則を受けたり、出版物を差し止められたりということがありました。

また、商用利用(金品が発生し、利益を得る行為)に関しては一般的にタブーとされています。

同人誌界隈でも、利益は出してはいけないというのが暗黙のルールとなっているんです。

二次創作は、ファンアートの一環として楽しむものであるということを忘れないでください!

ネットで起こる二次創作のトラブル

ネットでは、イラスト・文章問わず二次創作に関するトラブルが多発しているようです。

一体、どういうものがトラブルになっているのか、ご紹介していきたいと思います。

二次創作物で利益を生んだ(商用利用)

ネット…というよりも、ブログ界隈といった狭い範囲でよく起こるのが商用利用での利益をめぐるトラブルです。

上記でお話しした通り、二次創作物の商用利用は基本的にタブー視されています。

しかし、それを知らないイラストレーターや利用者がかなり多いのも事実です。

ブログ界隈では、プロ・アマチュア問わず、イラストの売買が多く行われています。

イラストを販売するハードルが最近かなり低くなり、誰でも気軽にイラストを販売できるようになりました。

参入しやすくなり、喜ばしい反面で著作権を学ばずに販売しているユーザーがあまりにも多いのです。

二次創作での商用利用に関しては、依頼した人ではなく、受注(利益を得た人)が罪に問われます。

詳しくは下記の記事にて!

二次創作不可の作品でファンアートを描いた

ネットで個人的に活動しているイラストレーターが描いたイラストを、ファンアートで描いた場合にトラブルが発生することがあります。

特に最近増えてきている気が…

イラストレーターのイラストに関する規約は、活動で使用されているSNSやブログに明記されています。

二次創作に関しても記載されていることが多いので、必ず描く前に確認した方が良いです。

もし、記載されていなかったとしても、作者に一言了承を得てからにしましょう。

何かあった時に、非があるのは二次創作をした側になるので、確認を怠ると痛い目に遭うかもしれません…。

こういったトラブルを避けるには、まず描く前に規約を確認したり、描いた後も著作者の了解を得てから世に出すのが間違いないですね!

二次創作の著作権について

そもそも、二次創作の著作権は誰が保有しているのでしょうか?

下の3つの選択肢の中からひとつ選んでみてくださいね!

  1. 一次著作者
  2. 二次著作者
  3. 二次著作者が保有しているが、同等の権利を一次著作者も保有している

答えは、3です。

二次創作した作品に関しては、二次創作をした人に著作権がありますが、一次著作者は二次著作者と同じ権利を持つことが許されています。

翻案権や複製権の侵害で二次著作者の制作物を訴え、自身の作品を守れるようにするための措置と考えるとわかりやすいかもしれませんね!

著作権侵害は発見次第すぐ罪に問われる?

著作権は、二次創作や違法とされる行為を発見次第、処罰されるかと言われればそうではありません。

著作権では、被害者が告訴をして初めて罪に問われる「親告罪」という形式がとられています。

ファンアートについては作者が黙認していることが多いというのは、著作権が親告罪だからという理由が大きいのです。

しかし、何も言われないからと言って、好き勝手していいというわけではないので、節度をもって楽しむ姿勢が大事ですね。

行き過ぎた表現は提訴され、賠償金を払うことがあるかもしれない…というのは覚えておきましょう。

まとめ

少し難しい話が多くなりましたが、ルールさえ守れば思っているほど難しい話ではないかと思います。

  1. 作者始め、作品の不利益になることはしてはいけない
  2. 確認できる場合は、二次創作可能かどうかは必ずチェックしておく
  3. 二次創作で金品を得ること(商用利用)は原則タブー
最低限、上記の3つのポイントは守るようにしましょう!

メインで書きませんでしたが、著作権に関しては、2019年に予定されているTPP発行によって一部が「非親告罪」になると言われています。

パロディやファンアート含む二次創作は「親告罪」のまま残るそうですが、自衛のためにも、著作権に関する情報はきちんと知るようにしておくのがいいですね!

Copyrighted Image