伊賀へ旅行するなら、「いがぶら」で小さな旅を楽しもう!




11月11日…ポッキーの日に旅行に行ってきました、つぐりです。

旅行なんて年に1回行けばいい方なくらい滅多に旅行しないわたしですが、行くとなれば誰よりも全力で楽しみます!

今回は、伊賀の旅!

行ってきたのは、忍者で有名な三重県伊賀市でございます。

普通の伊賀旅行のレビューもいいのですが、もっと面白いことを体験してきたので、ここでご紹介したいと思います!

いがぶらって知ってる?

唐突ですが質問です!

みなさん、「いがぶら」ってご存知ですか?

三重周辺の方以外、多くの方が知らないと思うのですが…。

大阪在住のわたしは聞いたこともなければ、見たこともありませんでした。

実はこの「いがぶら」、今回の旅行のきっかけになった伊賀市の観光情報誌なんです。

伝統・食・自然・忍者に松尾芭蕉…。

ちなみに、伊賀は忍者だけでなく、松尾芭蕉も有名な街です。
あと、組紐も。
映画「君の名は。」で出てくる組紐の映像部分は、伊賀の職人さんに取材していたそうですよ。

外国人に、三重で有名なところは?と聞かれて、「伊勢」と答えてもピンと来てもらえないから、「忍者の町伊賀!」というPRをしたら外国人観光客が激増したらしいです。

三重が、外国人向けに「忍者」というキーワードで伊賀を観光地化してから、国内向けのアクティビティも増えてきたそうで…。

忍者パワーすごい。

でも、今回お話したいのは忍者の話ではないんです。

わたしは、漬物の話がしたいんです。

…ということで、本題へ。

いがぶらで、老舗漬物屋の「宮崎屋」さんの漬物体験に行ってきた。

いがぶらには数ある体験企画が載っていますが、「おいしいものが食べたい!」、「どうせなら食べ物がいい!」

…という、食い意地だけを原動力にして、「食」にまつわる体験を選びました。

伊賀牛だとか、窯焼きピザとか…おいしそうなものがおいしそうな写真と共に誌面に並んでいましたが、予算と日程の都合で選べず…。

最終的には、予算も日程もばっちりな漬物体験に決定。

老舗漬物屋、宮崎屋さんの公式サイトはこちら→養肝漬 宮崎屋

漬物って聞けば地味とか、これで体験?とか思い浮かべる人いると思うんです。

実際のところ、わたしはこの体験に参加するまで、大して期待はしていませんでした。

…が、大きく裏切られることになります。

宮崎屋さんは慶応元年創業の超老舗

体験に行った漬物屋の「宮崎屋」さんは、日本でも有数の超老舗。

慶応元年創業とのことで、150年もの歴史があり、社長も6代目になるとのこと。

漬物の歴史や、概要は社長が詳しく説明してくれました。

話を聞いていてもわかるくらい、社長のやり手感が伝わってくる…。

あと、熱意がすごいです。

社長だから当たり前なのかもしれないですが、身近にこんなパワーがある人がいなかったもので、とても新鮮に感じました。

体験の最初から最後まで、社長が親切に説明・進行をしてくださって、レアな体験ができた!…と思います。

とても気さくなおじさまでしたよ!

どんな体験をしてきたかというと…

ざっくり書くとこんな感じ…。

  • 漬物の歴史を少しお勉強
  • 工場内の木製の漬物樽を見学
  • おみやげ用のぬか漬け作り
  • 販売されている漬物を使った軽食

10時スタートの12時半に終了だったので、2時間半の体験でした。

この中でも、特に面白かった(知的欲求を満たせた)のが歴史と漬物樽のお話で…。

消えた古漬けと、主流になった浅漬けの話

「漬物と思い浮かべると、どんな漬物が思い浮かんできますか?」

…という一言で始まった漬物の昔から今に至るまでの歴史のお話。

「だいたい、返ってくるのはキュウリとか白菜の漬物という答えなんです。でも、それってスーパーによくおいてあるやつでしょ?」

確かに、わたしが思い浮かべたのも白菜の浅漬け…。

今は漬物=浅漬けというイメージが強いんですが、昔は漬物=ぬか漬けなどの古漬けという認識だったそうです。

どうして、古漬けから浅漬けへシフトしていったのかというと…。

現代に至るまでに保存技術が飛躍的に進歩し、漬物に対して「保存食」という必要性がなくなったことと、スーパーの戦略によるものが大きいそうです。

そもそも、なぜ野菜などを漬物にするかという話になるのですが、昔は食材の保存が長期間できませんでした。

古漬けは、収穫した季節の食材を長く楽しめるように、無駄がないようにと保存食として漬けるものです。

しかし、現代においては、冷蔵庫の普及によって長期保存が簡単にできるように。

これにより、古漬けにする必要性が無くなって、近頃では「塩分取りすぎ注意!」と健康の注意喚起とともに、しょっぱい古漬けは敬遠されて食卓には上がらなくなってきました。

スーパーの立場からしても、しょっぱい古漬けは少しずつしか消費されないため、販売のチャンスを逃してしまいます。

賞味期限も短く、気軽にたくさん食べられる浅漬けが販売者から好まれて店頭に置かれるため、古漬けは目に入らなくなってしまったというわけなのです…。

ちなみに、現在の国内の漬物のシェアは、98%が浅漬けが占めているそうですよ。

木製の漬物樽は明治時代に作製!

この体験の一番の見どころと言っても過言ではない、漬物樽の見学。

漬物を作っている作業場へお邪魔させていただくのですが…。

すごいにおい!!!!

発酵食品を作っているわけですから、当然においはするんですけどね!

数分で鼻が慣れてくれるので、しばし我慢です。

薄暗い作業場はあたり一面、カビだらけ!!!!

食品を作るところでは本来カビはNGなんですが、昔ながらの製法ということで認可はきちんと取っていらっしゃいます。

このカビがおいしさの素らしいです。

「チーズだってカビ生えてるでしょ?」とのお言葉に納得しかありませんでした。

いがぶらの表紙にも、樽の写真が使われているのですが、この樽、よく見るとボロボロ…。


(公式サイトよりお借りしています)

明治に作られた木製の樽は、長い年月をかけて空気中のカビに分解され、朽ちているのが見えます。

この樽の中には、宮崎屋さんの代名詞ともいえる「養肝漬」が漬けられています。

養肝漬とは…
地元伊賀産の、固めの瓜を使った醤油漬けです。
1~2年かけて作られます。

作業はすべて手作業。

樽の中には約30種もの酵母菌がいるそうで、室内のカビの具合で酵母菌がどれだけ活動しているかの目安にしているそうです。

夏はカビも酵母もすごい活発で、更ににおいが強くなるとのこと…。

軽食にも大満足!

体験に向かう車中では友人たちとともに、体験内容そっちのけで「おにぎり最低2つは欲しいな」、「できたら小鉢も」…と食べ物の話しかせず、冒頭でお話した通り食い意地だけでやってきた状態。

実際のところ、出てきた軽食はかわいらしい量だったわけですが…。

大満足!!!!


(養肝漬の焼きおにぎりと、店舗で販売されている漬物数種類に、サラダ、お味噌汁)

サラダには、「かけるお漬物」というドレッシングが和えてありました!

大変おいしかったので、お土産に買って帰りました。


(宮崎屋さんでしか食べられない「たまり醤油アイス」)

中でもアイスがすごくおいしくて、参加者からも「ネットで販売しないんですか?」と声があったのですが、社長は「わざわざ店舗に来てもらうために、店舗外での販売はイベント以外しないんです」と答えていました。

さすが、やり手の社長だと思いました。

実は、この体験は「いかに店に足を運んでもらうか・興味を持ってもらえるか」という考えのもとで行われていたのです!

おみやげはただのおみやげじゃない。

これは、おみやげのぬか漬けを作っていたときのことです。

漬物業界が若者の漬物離れで衰退していくのを目の当たりにしている宮崎屋さん。

「いかに若い世代が店に足を運ぶか」が漬物業界の将来を左右するとお話してくださいました。

若い世代に興味を持ってもらうために、「いがぶら」で体験企画をやってみたとのこと。

もともと、いがぶらからオファーがあったものの、実行に至るまでに悩まれたとお聞きしました。

「おみやげも随分悩んだ。ただ漬物を作るなら家でもできる。宮崎屋でないとできないものはなんだろう?」と随分考えたそうです。

じゃあ、ぬか漬けだったらどうだろう?

江戸時代から大事に受け継がれてきた「醤油」を使って、宮崎屋の味を家で楽しんでもらおう!

…ということで、養肝漬にも使われている、酵母たっぷりの醤油をひとさじ、ぬか床に入れてもらいました。


(おみやげのぬか漬けはこんな容器でお持ち帰り。)

漬けてからもう1週間経ったので、食べごろになってます。

宮崎屋さんの遺伝子を少しおすそわけしてもらったぬか漬けを、明日の夕食に添えようと思います!

さいごに。

この度の体験は、宮崎屋さんだけの、「オリジナリティ」というものを込めたかったそうなのですが、一体験者としては十分感じ取れる内容でした。

普段はパソコンの画面とにらめっこですが、たまには外に出て、古き良き…もいいなと感じます。




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