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著作権侵害されたらどうする?|適切な対応とトラブルを生まないための話

著作権に関わるトラブルで一番難しいのは、侵害後の対応だと思います、つぐり(@tsuguriguri)です。

どう難しいのか…という話なんですが、いわゆる「正攻法」で適切に対応しないと、より大きなトラブルに発展したり、雲隠れされることもあります…。

幸い、わたし自身に実害を被るような著作権侵害はありません。

しかし、残念なことに周囲でパクリ・パクられといった話をよく耳にします。

著作権侵害は無いに越したことはないのですが、「もしも…」という気持ちで読んでいただければ幸いです!

この記事は著作権に関する記事の最終章となります。(実は3本立て)

この記事に関しては主に「インターネット」でのトラブルを記載しています。

専門的なこと、法律的な問題は弁護士さんに相談してください。
免責事項として、この記事の掲載情報により何らかのトラブルが発生した場合、こちらでは責任を負いかねます。
何卒ご了承くださいませ。

著作権についての前置き

著作権侵害は「親告罪」という種類の犯罪のため、被害者が訴えない限りは罪に問えないものです。

著作者本人がOKと許可しているものに関しては、下記の内容に当てはまらないものもあるかと思います。

「罪に問われていない=侵害行為が合法」ではなく、違法行為には変わりませんのでご注意を!

コピペ・自作発言

ネットトラブルで特に多いのがコピペと自作発言

どちらもわかりやすい著作権侵害行為です。

コピペは「複製権(著作物を複製する権利)」の侵害であり、「公衆送信権(インターネット上で著作物を公開する権利)」に抵触する恐れがあります。

コピペを探す方法はたくさんあるのですが、一般的なのはコピペチェックツールを使うことですね!

自分で書いた記事であれば、パクったかどうか考える必要もありませんが、外注で他者に書いてもらった記事であればチェックはしておくべきでしょう。

便利なコピペチェックツール

CopyContentDetector(無料)
copydetect(一部有料)

自作発言はイラストで特に多いですね。

twitterなどのSNSやpixivで多い行為で、低年齢化している部分もあります。

やっかいなことに話が通じないというパターンが多いです。

Googleの画像検索である程度絞れますが、場合によっては特定のキーワードで検索をかけるなど、地道な方法を取る他なさそうですね…。

コピペ・自作発言への対応策

どちらも、発見次第スクリーンショット(以下スクショ)または魚拓で証拠を握っておきましょう!

  • 魚拓とは:Webサイトをキャッシュとして保存するサービスのこと

やってはいけないのが、証拠を握る前に相手を責め立てたり、行為を言及すること。

最悪の場合、証拠となるものを削除されたり、雲隠れされることも…。

証拠がないのに罪を言及すると、名誉毀損で却って不利になる可能性も考えられます。

言及は後からできるので、ここは冷静に証拠集めからしていきましょう!

ネット上での著作権トラブルは示談で解決することが多いです。

まずは相手に言い逃れできないように証拠を集め、周りを固めてから相手への言及をするのが無難かなと思います。

証拠さえそろっていれば、警察へ被害届も出せますしね。
おすすめ魚拓サービス

Arcive.is(twitterも保存可)

二次創作(商用利用)

二次創作は「違法」だと前回の記事でお話しているので、今回は著作権侵害での対処法をメインに説明していきます!

  • 二次創作とは:誰かが描いた・作ったものを元に作られた著作物のこと
  • 商用利用とは:誰かが描いた・作ったものを元に他の人が金品を得る行為のこと

(商用利用という言葉は、一般的に使われているもので、法律的な用語ではありません)

二次創作は「翻案権」または「同一性保持権」に抵触します。

実のところ、有名な漫画家さんだったりしない限りは、二次創作を見つけるのは正直難しいというのが本音…。

例えば、自分が描いたイラストであれば、Googleの画像検索を利用すれば簡単に見つけられるのですが、二次創作は性質上、検索に引っかかりにくいんです。

もしも、見つけてしまったら…という過程で対処法をお話していきます。

二次創作(商用利用)への対応策

突然ですが、クイズです!

二次創作を依頼した「依頼主」をAさん、その依頼を受けた「受注者」をBさんとします。
Aさんは二次創作の報酬で金品をBさんに渡しました。
著作権を侵害しているのはAさん・Bさんのどちらでしょうか?

  1. 著作権侵害をしたのは依頼をしたAさんであり、Bさんは侵害していない。
  2. 著作権侵害をしたのは依頼の報酬として金品を受け取ったBさんであり、Aさんは侵害していない。
  3. 著作権侵害をしたのは、依頼をしたAさん・報酬を受け取ったBさん双方である。

正解は…2!

実は、著作権侵害をしているのは依頼主ではなく、著作物を利用し、金品を受け取った(利益を生んだ)受注者なんです。

依頼主が侵害していると思っている方…多いんじゃないでしょうか?

商用利用で著作権侵害を言及する場合は、誰が二次創作を行なったのかを確認しましょう!

ここで依頼主に対して責め立てたりすると、名誉毀損で著作者側が罪に問われる可能性があります…。

まずは指摘する前に、証拠集めから始めましょう!

この証拠集めは前項目の「コピペ・自作発言」と同じ内容になるので省きます。

ひとつ注意したいのが、二次創作した人を問答無用で罪に問えるわけではないということ。

故意に行なったものでなければ、責任を追及することはできません。

例えば、著作権が著作者にあると受注者が知っていた場合、罪に問うことは可能です。

知らなかった場合は不可能となります。

全ての責任がなくなるわけではないのですが、裁判レベルの話になるので割愛

基本的には示談交渉となるため、証拠集め+事実確認で決着をつけることになるでしょう。

悪質な場合は警察などに相談を!

トレース(構図や背景の模写)

トレースというものは、絵を描かない人にとって馴染みがないかもしれません。

  • トレースとは:オリジナル作品(写真やイラストなど)の線・形・構図といったものを再現すること
もっと簡単に言うと模写とか写し絵のことです

パクリと何が違うんだ!と言われると、「人が作ったものを勝手に使う(盗用)」と「人が作ったものを参考にする」というくらい意味が違います。

ただし、このトレースは「複製権」の侵害の恐れがあり、言わばグレーゾーンなんです。

裁判沙汰になったとしても、勝訴と敗訴、どちらのケースも存在するので、どっちとも言えないというのが正直なところ…。

トレースへの対応策

上記で説明している通り、トレースはグレーゾーンで、仮に訴えたとしても、勝てるかどうかは裁判官次第…な部分があります。

著作権に関して、裁判官の考えに差異があると言われているためです。

ひとつ、これだけはやめておけというのが、人体のポージングをトレースと言って言及すること…!

ポージングに関してトレースだなんだと言うのは、あまりにも不利だからです。

過去の判例を見ていたら、勝訴しているのは「創造性が高く、作者の工夫を凝らしてあるもの」なので、余程の自信がない限りはトレースで著作権を主張するのは難しいと思われます…。

トレースで侵害を訴える前に、弁護士といった法律の専門家に相談するのが無難でしょう。

まとめ

著作権を侵害されても、まずは「証拠集め」が鉄則です!

情報が多ければ多いほど有利になりますし、判断材料にもなります。

焦らず落ち着いて行動しましょう。

いきなりメールで「よくも侵害したな!!!」といった内容を送りつけるのはご法度です。

また、侵害してしまった人は相手に対し、素直に申し出ること。

弁護士や警察沙汰になると大変なだけなので、決して雲隠れしないようにしてください。

わたし自身まだ大変な目に遭ったがないので、調べつつ…でこの記事を書きました。
できるなら大変な目に遭わないように過ごしていきたいものです。

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