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【マンガ感想】「BEASTARS/板垣巴留」の動物ヒューマンドラマがすごかった!

マンガが大好きです、つぐり(@tsuguriguri)です。

同居人が毎週木曜日に週刊少年チャンピオンを買ってくるのですが、唯一便乗して読んでいるマンガが、板垣巴留先生の「BEASTARS(ビースターズ)」

あの「刃牙(バキ)」の作者である、板垣恵介先生の娘とかそうじゃないとか…と噂もありますが、そんなこと抜きにして、とりあえず読んでみて欲しい作品です。

この作品と出会ったのは、週刊少年チャンピオンで、ちょうどBEASTARS 3巻に収録されている頃に読み始めました。

第一話から読んでるわけではなかったのです…。

最近、同居人がBEASTARSを全巻まとめ買いしてきたので、改めて1巻から読み始めました。

圧倒的な心理描写の描きこみと、それぞれのキャラクターがもつ雰囲気が、臨場感をもって紙面から飛び出してくるようなかなりの良作です!

そんな素敵マンガを読んでみた感想を、ネタバレを極力避けつつお話していきたいと思います。

「第11回(2018年)マンガ大賞」大賞受賞作品/「2018年このマンガがすごい!」オトコ編第2位

先にお話ししていきたいのが、「マンガ大賞」と「このマンガがすごい」の違いです。

「マンガ大賞」は本屋がおすすめしたいマンガ、「このマンガがすごい!」は読者(クリエイターや学生含め200名ほど)が選んだマンガになり、すこし特性が変わります。

前者の方がより商品としての売り込みが強く、映像化(アニメ・映画)になりやすい傾向にあったりするので、今後の映像化に期待が持てます。

後者の「このマンガがすごい」は読者が選ぶということで、すこしクセのある面白いマンガがノミネートされることが多いです。

「BEASTARS」は双方にノミネートされたということで、期待値上々の読み応えがあるマンガと言っても過言ではないでしょう!

読み応えはたっぷりです。

重厚ヒューマンドラマ×学園青春物×獣(ケモノ)

ヒューマンドラマなのに、主人公含め、登場人物がすべて「動物」なんです。

設定がユニークで面白いですよね!

主人公はオスのハイイロオオカミで名前はレゴシ。

名門チェリートン学園を舞台とした、肉食獣・草食獣の関係性、学園から垣間見える社会の風景…。

物語はミステリーから始まりますが、話が進むにつれ、どんどん深化していきます。

食物連鎖、人間?関係、社会的強者・弱者などが複雑に絡み合った、一筋縄ではいかないストーリーが魅力です。

学園生活のルールや、作中で描写される法律もかなり作りこまれています。

小動物は大型動物に踏まれないように、廊下は端っこを歩く…など、ちょっとした設定も面白いんです。

基本的には主人公・レゴシが見る風景でストーリーが進むので、肉食獣から見る世界がベースにあります。

しかし、重要な登場人物である、アカシカのルイ、ドワーフウサギのハルといった草食獣からの視点も見どころです。

自然界の法則(食物連鎖)がタブー視される世界観

この作品を読むにあたって、絶対に外せないのが「食物連鎖」というワードです。

肉食獣が草食獣を食べることは自然の摂理ですが、BEASTARSの世界では「食殺」と言い、殺人と同等の罪になります。

なので、主人公を含む、登場人物たちの食事風景は肉を一切使わないというルールがあります。

草食獣は草食獣用のメニューがあり、肉食獣は肉食獣用のメニューがあります。

このあたりも作中で説明されてるので、ぜひ読んでいただきたいところですね!

生存本能と狩猟本能、捕食する者と捕食される者

作中では幾度となく「本能」が描かれています。

上記で書いた食物連鎖の話にも繋がるのですが、この作品において、本能は理性によって抑えなければいけないものです。

肉食獣は草食獣をおいしそう…と本能的に思うし、逆に草食獣は肉食獣のことを恐れている…というような描写も数多くあります。

そうじゃないパターンも多いのですが、前提としてはこんな感じです。

ちょっとネタバレになりますが、「闇市」と称される場所でのストーリーはここを深く追求しているので、ひとつの見どころでもあります!

それでもやっぱり青春学園物だったりします

重厚なヒューマンドラマと散々言ってますが、これはレゴシの成長のストーリーでもあるので、肉体的・精神的な成長を読者は追っているような気分にもなります。

最初は演劇部がテーマとなって話が展開していくので、アツい部分も多く、グッと作品に引き込まれます。

こういった青春もあり、ドロッとした部分もあり、学園物に欠かせない恋の話もあります。

あんまり甘酸っぱくはないですが…。
特にハル(ヒロイン)とメスのハイイロオオカミのジュノに関する描写は女性作者ならではだな~とすごく感じましたね!

男性作者ではなかなか描けないのでは…と思います。

作中に登場する女性キャラクターは、男性から見るときっと新鮮な感じではないでしょうか。

女性から見たら、「わかる、わかるぞ…」と共感もあるんじゃないかなと感じます。

BEASTARSは万人受けするマンガではないけど、ぜひ読んで欲しい:まとめ

登場人物、全員動物というマンガはかなりレアなうえに、マンガの王道としては美少女キャラにかっこいい主人公!なので、敬遠される方もいるかもしれません。

生々しい描写も多いですし、作画も好みに分かれそう…。

女性受けはしない気がしますが、女性の方に読んで欲しいマンガです。

作者が女性というのもあり、心理描写が繊細で、展開も丁寧なので思っている以上に読みやすいんです。

男性の方も、恋の駆け引き、展開のアツさ、まだまだ目が離せないので、ぜひチェックしてみてください!

結論から言うと、男女問わずおすすめってことです!

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